【S15,16使用構築】ガルガブボルト【S15最高最終2002】
○使用構築
○最高レート
※S15のもの
○使用TN
S15:Rainbow*Dash(UM)
S16:Sneewittchen(US)
○構築経緯
対面構築を考える際に崩し枠と呼ばれるポケモンの対面性能の低さ(=腐りやすさ)と、そこから発生するサイクルに対面選出を組み込んだ構築に対する選出択をできるだけ拒否するため、対面性能と崩し性能を両立したポケモンを多く採用した対面構築を目指しました。
○単体紹介
ガルーラ@ガルーラナイト
意地っ張り/肝っ玉→親子愛
206(204)-161(252↑)-101(4)-×-104(28)-113(20)
→206-194-121-×-124-123
A:カバルドンやポリゴン2などへの乱数を考慮し特化
S:準速キノガッサ抜き
D:余り(C211メガリザードンYのオーバーヒートで43.7%の乱数1発)
構築の核。多くの相手と打ち合える性能から基本的に初手投げで対面処理を狙いつつ、相手が受けに引いてきた場合はグロウパンチで崩しにいくことができます。今回はキノガッサの流行からSラインを123まで引き上げました。その分特殊耐久が下がってしまいましたが、これでもなんとか211オーバーヒートに対して命中率も加味して有利なラインを確保できました。
グロウパンチを抜いてしまうと、相手の物理受けに対して後ろ向きな動きを強いられてしまうので、交代を是としないこの構築では型の変更は難しく感じました。
ガブリアス@ヤチェのみ
陽気/鮫肌
189(44)-155(36)-116(4)-×-127(172)-169(252↑)
逆鱗/地震/岩石封じ/剣の舞
+1逆鱗+鮫肌+±0逆鱗でHBランドロスを97.26%の乱数
+2逆鱗でHBポリゴン2を69.5%の乱数2発
B:A156ミミッキュのじゃれつく+影打ちで12.1%の乱数
臆病ゲッコウガの冷凍ビーム+水手裏剣ほぼ耐え
S:最速
対面構築を組むにあたってランドロスがリザードン、カプ・レヒレ、カプ・テテフなどに対して行動保障を持てないことが非常に気になっていたので、地面タイプのポケモンとしてガブリアスを採用しました。対面構築に採用する際にゲッコウガに対して最低限の性能を確保したいこと、ガルーラが崩せなかった場合にカバルドンやランドロスを崩しにいくことができることの2つを満たしたかったためヤチェの実+剣の舞の構成となっています。
7世代では一般的に剣の舞=ドラゴンZのイメージが非常に強く、舞ったガブリアスをゲンガーのめざ氷やメタグロスの冷凍パンチで処理しようとする動きに対してヤチェの実で返り討ちにする場面も多く見られました。また、ヒートロトムやボルトロスなどとの対面でヤチェの実の存在から剣の舞が比較的安定な択になったり、後出しされたポリゴン2の冷凍ビームを耐えることで崩しを遂行できたりなど対ゲッコウガ以外でもヤチェの実の恩恵を感じることが非常に多かったです。
耐久調整の結果A数値が最低限しか確保できませんでしたが、ガルーラで荒らした後に投げることがほとんどだったので補えていることが多く、当時環境にリザグロスが多かったことも後押しして非常に活躍してくれました。
ボルトロス(化身)@オボンのみ
控えめ/悪戯心
180(204)-×-90(0)-165(36↑)-130(236)-135(28) ※物理耐久調整のため合計努力値504
10万ボルト/めざめるパワー(氷)/悪巧み/電磁波
C:+2状態の10万ボルトでHBポリゴン2を確定2発
B:A197メガボーマンダの捨て身タックルで89~105(ほぼオボン発動)
A216メガボーマンダの捨て身タックルでオボン込み乱数2発(5.4%)
A197霊獣ランドロスの岩石封じでオボン込み低乱数2発(15.6%)
C179アーゴヨンのZ流星群を最高乱数以外耐え
C170ゲッコウガの変幻自在冷凍ビーム確定耐え
C172ポリゴン2の冷凍ビームで90~108(オボンの実確定発動)
S:最速キノガッサ抜き
地面枠にガブリアスを採用したことで薄くなっている対地面(主にスカーフランドロス)とボーマンダに対して比較的強く出ることができると考え採用しました。
オボンの実は主にボーマンダの捨て身タックル+流星群を意識したものですが、ゲッコウガの冷凍ビーム+水手裏剣や、ギルガルドのゴーストZ+影打ちを耐えるだけなら1/4の回復量で十分であり、回復量の少なさで苦しむことは少なかったです。
むしろ、HCポリゴン2の冷凍ビームや生意気ポリゴン2のアナライズ恩返し、CSメガゲンガーのヘドロ爆弾などの確定数をずらしてくれたり、ギルガルドの影打ちでボーマンダの捨て身タックル圏内に入れようとする動きに対して思わぬところで刺さったりとオボンの実でこその強さを感じることも多く、場面を選べばまだまだ可能性のあるアイテムだと思いました。
技構成は構築のコンセプトから10万ボルト、めざ氷、悪巧みは確定しており、残りの1枠には電磁波を採用しています。構築全体で重めなメガミミロップやカミツルギへの誤魔化しとしては勿論、単純に死に際に麻痺を入れて後続で上から処理するという行動が強く、選出するときの腐りにくさも底上げしてくれていました。また、ゲッコウガの身代わりとも強いシナジーがあります。
しかしながら、物理耐久の低さ(メガメタグロスの冷凍パンチやミミッキュZを耐えない)や、めざ氷を押したい場面でゲッコウガに引かれて上から倒されるなど性能に疑問を感じる場面も多く、できるかぎり無理に選出することは避けていました。
ゲッコウガ@ミズZ
控えめ/激流
147(0)-×-88(4)-170(252↑)-91(0)-174(252)
ハイドロカノン/熱湯/奮い立てる/身代わり
ガルーラと攻めの相性がいいポケモン。エアームド絡みの受け回しが非常に重いため激流奮い立てるで採用しています。選出率は高くありせんが、選出画面での圧力やゲッコウガ以外での対処が難しい構築が存在するため必要な枠でした。
前述したボルトロスと相性が良く、受け回しに対して特殊の積みアタッカー同士で役割集中を狙うことができるうえ、相手の潰し枠に電磁波を入れてゲッコウガで上を取ったり、麻痺の入った相手に対して身代わりで麻痺待ちをすることで強引に崩しに行くなど、様々な立ち回りができます。
陽気/化けの皮
131(4)-142(252)-100(0)-×-125(0)-162(252↑)
じゃれつく/シャドークロー/影打ち/剣の舞
構築全体でミミッキュが重めなため、最もミラーの勝率が高いであろう最速襷で採用しました。また、意地メガリザードンXや意地メガメタグロスの上を取っていることが勝利に結びついた試合も多くありました。
削る相手を自主的に選ぶことが難しいガルーラと相性が良く、3匹目として構えておくことで幅広いポケモンに対応可能な選出をすることが可能になります。
一方で襷ミミッキュの難点として、非常に多くの試合でじゃれつく(90%)を押すことになってしまう点と、剣の舞後の瞬間火力の低さ、ステルスロックを撒かれると性能がガタ落ちしてしまう点は気になりました。
ギルガルド@ゴーストZ
控え目/バトルスイッチ
159(188)-63(0↓)-171(4)-109(236↑)-172(12)-89(68)
シャドーボール/影打ち/毒毒/キングシールド
フェローチェやルカリオなどガルーラの苦手なポケモンに強く、ゴースト技が一貫している構築に対して高い制圧力が期待できるポケモンとして採用しました。
Zを透かされるリスクや対ゲッコウガ、ミミッキュ性能などからあまり選出率は高くないものの、ガルーラやガブリアスとの相性補完が比較的良好なため、選出した際は交代もできる対面選出の形を取れることも多く柔軟な立ち回りを可能にしてくれました。
キングシールドで択を作るポケモンというイメージがありましたが、裏に対面性能が高いポケモンが控えていることからゴーストZで1体倒してお役御免という場面が多く、キンシ択を通して捲った試合というのはほぼ存在しませんでした。
調整は地面タイプに対する最低限の耐久を確保しつつ、ギルガルドミラーを意識してSを伸ばしたものになっています。S15の上位構築記事ではこれより速いギルガルドが散見されたのでもう少しSを伸ばしたものを使うことも考えたが、結局変更しないままになってしまいました。(172-0↓-0-220↑-0-116でS実値95のギルガルド。陽気ランドの地震確定耐え、特化ランドの地震50%の乱数1発。ZシャドボでHBカバやランドを最低乱数切り1発)
○あとがき
S15、16お疲れ様でした。S15では次の日の関係で夜遅くまで潜ることが難しく2000でストップ、S16は中盤サボっていたら終盤になって全くレートが上げられず1900に一度乗っただけで最終日途中にリタイアという悔しい結果で終わってしまいました。
この構築は改良できそうな点はまだいくつかあるものの自分では結構気に入っており、そういう構築を1つ作ることができたという点はよかったです。
S17で7世代レートは実質最後となってしまうので、結果もそうですが最後に自分で納得のいく構築を作れたらいいなと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。機会があればまた宜しくお願いします。